ヨガでもすすめる!掃除で脳を整理しよう

ヨガの修行でも奨励している掃除

女性を中心に人気のヨガ。
体だけでなく心にも良いと人気です。
もともとヨガは古代インドで、宗教的修行として誕生したものです。

ヨガといえば、体を伸ばしたり曲げたりするポーズを取るものという印象がありますが、もともとは輪廻から解脱するための修行で、瞑想もヨガですし、日々の生活もヨガであると考えられています。

そして、ヨガにはシャウチャという考えがあります。
シャウチャとは日本語に訳すと、浄化するという意味です。
シャウチャはヨガの修行として、日常的に行うことを進められているもので、(1)体の内側の浄化、(2)体の外側の浄化、(3)心の純粋を心がけることをいいます。

体内に取り入れる食べ物に気を配る、体を清潔に保つ、自分が暮らす環境を掃除してきれいにする、日常性禍津でこのような浄化を心がけることが、ヨガの修行とされているのです。

頭の中、散らかっていませんか?

そうして、シャウチャを意識しながら日常生活を過ごすことで、心に平安がもたらされ、周りの様々な情報に振り回されなくなります。

脳の研究でも、まわり環境は脳の状態をあらわすといわれています。
つまり、部屋が散らかっている人の頭の中は、同じように散らかっていると考えられるのです。

頭の中がさまざまな雑念で散らかっていると、物事に集中できず落ち着きません。
そんなときに、部屋を整理整理整頓したり、掃除したりすると、脳の中もスッキリと片付き、落ち着いて清々しい気分が得られるという考えられています。
それは、実際に片付けや掃除を行った後の清々しさを考えると、ご理解いただけるのではないでしょうか。

そして、自分自身や身の回りを美しく保つことは、自分自身に尊厳を与えることであり、さらには周囲に対する感謝の気持ちを持つことでもあります。

たとえば台所の油汚れなど面倒なお掃除は、つい後回しにしたくなります。
しかし、自分たちを生かしてくれる食事をつくるための場所なのですから、いつもありがとうという感謝の気持ちを持てば、掃除をしてきれいにしようという心になるのでないでしょうか。

お寺の修行でも、神社でも、何よりも清潔を尊び、掃除は重要修行となっています。
これは、清浄な場所に神聖なるものが宿るという思想によるものです。
ですから仏教の修行では、朝起きたらまず掃除を行います。
これは仏様に対する礼儀であり、神聖お寺で始業させていただくことに対する感謝の気持ちの現われでもあることでしょう。

掃除を義務感からやろうとすると、面倒くさい、嫌だというネガティブな気持ちになりやすく、やる気がでません。
しかし、自分やそこで暮らす人が気持ちよくなるため、雨風をしのげて安心して暮らせるお部屋に感謝するためと考えると、掃除はそれほど苦痛ではなくなるのではないでしょうか。