逆性石けんとは
最近、お掃除に逆性石けんを使う人が増えてきました。
逆性石けんというのは普通の石けんとは逆の性質を持つため、「逆性」と呼ばれています。
普通の石けんは弱アルカリ性で、陰イオン界面活性剤が皮脂の汚れや水などと混じり合って汚れを落とす仕組みになっています。
これに対して逆性石けんというのは弱酸性・陽イオン界面活性剤という正反対の性質を持っており、石けんとは言いながら洗浄力がないのが特徴です。
逆性石けんには洗浄力はないけれど殺菌力があるのは、カビや細菌がマイナスイオンを帯びているからです。
プラスイオンの性質を持つ逆性石けんには、カビや細菌を引き寄せて死滅させる働きがあります。
ですから、汚れは気にならないけれど殺菌消毒をしたいという時などには、逆性石けんを使うのがおすすめなのです。
逆性石けんの使い方
逆性石けんには殺菌力があり、しかも人体に刺激が少ないため、病院や工場などで殺菌消毒を目的に使われています。
家庭でも、食器類を洗ったり衣類を消毒したりするのに逆性石けんは便利で、掃除に使える他、て指の消毒などにも重宝します。
逆性石けんを使う際には、必ず薄めることが大切です。
使い道によって薄める割合が異なってきますので、必ず確認してから使い始めるようにしたいものです。
逆性石けんは薄めた液を保存することはできませんので、希釈液を作ったら必ず使い切るようにするのがポイントです。
一週間ほど放置しておくと、殺菌力がなくなってしまうので逆性石けんとしてのメリットがありません。
消毒殺菌に今まで消毒用アルコールを使っていた人は、一度逆性石けんを使ってみることをおすすめします。
逆性石けんは無臭で、しかも消毒用アルコールよりも安い点がおすすめポイントです。
コスパのいい人気の逆性石けん
逆性石けんの中でもおすすめなのは、大洋製薬から発売されている「塩化ベンザルコニウム 500mL」です。
手指や食器・器具類の消毒はもちろんのこと、冷蔵庫の消毒にもぴったりなので、家の中を常に清潔に保っていたい人は家庭に一本常備しておくといいでしょう。
食器などを消毒する場合には、塩化ベンザルコニウムを200〜500倍に薄めた液に5分以上浸し、その後水洗いをします。
アリナミン製薬から出ている「オスバンS」も使いやすいと評判の逆性石けんで、手指や傷の殺菌消毒などによく使われています。
また、手指の消毒を目的で逆性石けんを購入するのなら、最初から適度な薄さに希釈されているNikiteaの「手指消毒剤 ウエルパスマイルド」も便利です。
手荒れを防ぐためにグリセリンやプロピレングリコールなどの保湿剤も配合されていますので、手を殺菌消毒しながら、潤いもしっかりとキープしてくれます。