メニュー表の汚れの原因
飲食店というのは食事をする場所ですから、もちろん衛生管理には十分に気を配らなければなりません。
床やテーブル、カトラリー、食器などをピカピカに清潔に保っていても、意外と忘れてしまいがちなのがメニュー表です。
せっかくの素敵なレストランでどこもかしこも清潔なのに、メニュー表を渡された時にその汚さに愕然としたという経験をした人は少なくないと思います。
メニュー表にシミがあったり、油でベトベトしていたりするとそれだけでお店の大きなイメージダウンにつながりますから、飲食店を経営している人は今一度メニュー表をチェックしてみる必要があります。
メニュー表にはメニューを見る人の手垢が付きやすいものですが、手垢にはブドウ球菌が付着していることがあります。
ブドウ球菌というのは、感染すると皮膚感染症を引き起こす可能性がある菌です。
食べ物の中で繁殖するとエンテロトキシンと呼ばれる毒素を出し、腹痛や吐き気、嘔吐などの症状をもたらすことがあります。
ですから、メニュー表は常に清潔に保つ心がけを忘れないようにしなければなりません。
メニュー表を清潔に保つ方法
メニュー表は毎日清浄するのが理想的です。
お手入れはそれほど時間のかかるものはありませんので、閉店後や開店前など、時間を決めて毎日行うと良いでしょう。
手順としては、まず最初に中性の除菌洗浄剤をダスターにスプレーし、ダスターでメニュー表の表面を拭きます。
拭いた後はしっかりと乾燥させるだけです。
また、開店中でも汚れているメニュー表を見つけたら即座に回収し、閉店後にダスターでしっかり拭くといった習慣をつけておくと理想的です。
間違っても汚れたメニュー表と清潔なメニュー表を一緒に置かないようにしましょう。
除菌洗浄剤の他に、エタノール製剤やアルコール入りの除菌シートなどを使ってもメニュー表を清潔に保つことができます。
エタノール製剤を材料とした除菌グッズは口に入っても安全なので、メニュー表の正常には理想的です。
包丁やまな板、ふきんなどにも直接スプレーして使えるぐらいですし、食品にそのままスプレーできる醸造用アルコールを使用した除菌スプレーなども最近は市販されており大変便利です。
メニュー表のあり方を変える方法もある
最近などに神経質なお客様もけっこう多いので、手元で開けるメニュー表をいっそのこと廃止してしまうのも悪いアイディアではありません。
あまり広くないお店であれば壁に黒板などを設けてメニューを書いておく方法もあります。
その日その日に入荷する新鮮な食材を使った流動的なメニューを提供している飲食店であれば、むしろその方が流動感があって、お客様にも喜ばれます。