「お坊さんが教えるこころが整う掃除の本」の本の内容
掃除というのは、やらなくていいものであればやりたくないというのが本音ではないでしょうか。
時間はかかるし、体力は使うし、掃除してもすぐに家族に汚されてしまうし、掃除を根気よく続けていくのは並大抵のことではありません。
毎日の掃除に疲れてしまった時には、「お坊さんが教えるこころが整う掃除の本」という本を読んで、考え方を変えてみるのも一つのアイデアです。
「お坊さんが教えるこころが整う掃除の本」は浄土真宗本願寺派光明寺の僧侶である松本圭介さんが書いた本で、これを読んでいると、掃除することのポジティブな面が見えてきます。
松本圭介さんは1979年に北海道で生まれ、東京大学文学部哲学科を卒業した後、超宗派仏教徒のウェブサイト『彼岸寺』を設立したことで知られています。
お寺の音楽会『誰そ彼』を主催したり、お寺カフェ『神谷町オープンテラス』を運営したりと精力的な活動を行っており、200年に南インドのIndian School of BusinessでMBAを取得し、現在は東京光明寺に活動の拠点を置いています。
掃除への捉え方が変わるかも
この本を読んでいると、「空間の乱れは心の乱れ」という言葉が心に染み込んできます。
お寺の坊さんにとって、掃除というのは大切な修行の一つとして捉えられています。
家の中が雑然として散らかっている人は、心が乱れていることが多い証拠ですから、心をきちんと整えれば家も自然と片付いていくことになります。
毎日、なんとなくダラダラと過ごしている人は、この本を読んで自分に喝(かつ)を入れてみましょう。
家に物が多すぎて、収納場所に困っている人なども、この本を読み進んで行けば「断捨離」のメリットが分かってくるはずです。
筆者の松本圭介さんは東京大学文学部の思想文化学科、哲学専修課程を卒業した後に仏門に入った人ですから、生まれつきのお坊さんというわけではありません。
松本圭介さんの活躍に関しては、noteマガジン「松本紹圭の方丈庵」やpodcast「テンプルモーニングラジオ」(音による配信)で垣間見ることができます。
仏道においては、掃除は「作務」という修行のひとつとなっており、掃除をすることによって心の汚れやくもりを除ことができると説かれています。
自分が学んでいる教室を生徒たちが掃除するのは、日本では当然のことですが、海外ではこういった習慣は一切見かけられません。
掃除をすることは「自分を磨くことである」という風に考えれば、お風呂場などの掃除も辛い作業ではなくなるはずです。
お掃除を辛いものとみなすのではなくて、自分を成長させるための修行のひとつと考えれば、毎日の掃除も楽になるのではないでしょうか。