除菌マットで靴底も消毒

除菌マットとは

新型コロナウイルスの対策として、手指の殺菌はすっかり日常的になりました。
どこかの建物に入る、商店に入る前などは、必ず入り口で手指を消毒する人も多いことでしょう。
家に帰ってきたときも、マンションのエントランスや自宅の玄関でまず手を消毒してから、という人が増えてきています。

ところが、見逃されがちなのが靴底の除菌です。
あちこちを歩き回っているうちに、靴底に細菌やウイルスが付着してしまう可能性は多いにもかかわらず、土足でそのまま建物に入ってしまうのは感心できません。
米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention 通称CDC)でも、靴底に付着したウイルスの危険性について示唆しています。

そこで考案されたのが除菌マットです。
除菌マットというのは、建物のエントランスなどに設置し、外部からもたらされるウイルスや塵、土などが建物内部に持ち込まれるのを防ぐ役割をしています。

除菌マットの仕組み

除菌マットには除菌液が浸透しており、靴底に付着している汚れの他、黄色ブドウ球菌やカビ類などを除去する機能があります。
除菌マットに使用する除菌液は、スプレーで噴霧するタイプと、専用の液を直接マットに注ぐタイプの2種類があります。

マットの周囲はゴム製のマット枠になっているため、液体を注いだマットを踏んでも液がこぼれることはありません。
吸水マット除菌マットと並んで設置しておけば、除菌マットを踏んだ後の靴底をその場ですぐに乾かすことができるのでより衛生的です。

除菌マットのメリット

日本は家の中では靴を履いている習慣がないため、除菌マットの必要性についてはそれほどの配慮が配られていません。
しかし靴を履いたまま家に入る欧米などでは、新型コロナウイルスの感染対策として除菌マットが大きな注目を浴びています。
アメリカ疾病対策センター中国の病院で行った研究によれば、新型コロナウイルスの陽性率が特に高かったのはゴミ箱でもパソコンのマウスでもなく、床でした。
このことから、新型コロナウイルスの感染予防対策として除菌マットが有効なことが分かります。

除菌マットの中でも最もスタンダードなものは、ウレタンマットの上に芝状マットが乗っているもので、除菌と除塵を同時に行えるというメリットがあります。
また、表面が細かいコイル状になっているタイプの除菌マットも抗菌・防カビ剤や防藻剤が配合されており、素足でも踏みやすいのが特徴です。
原着ポリプロピレンを素材にした除菌マットは、繊維が細く、靴に付着した土などを除去するには最適です。
除菌マットに使用する除菌液は、マットの種類によっても量が異なってきますので、使用方法をよく読んだうえで使うようにしたいものです。