ナチュラルクリーニングについて
家の中をピカピカに保っておくのは、大変ですが楽しい作業でもあります。
キッチンやお風呂場、トイレ、寝室など、それぞれ用途も材質も異なった家を掃除するためには、いくつもの専用クリーナーが必要です。
必要な洗剤等をすべて揃えようと思うと、置き場所に困ってしまうという家庭も少なくないはずです。
そこで実践したいのが「ナチュラルクリーニング」です。
ナチュラルクリーニングというのは合成洗剤を使用せずに家中の掃除をするというコンセプトで、主婦の友社刊「ナチュラルおそうじ大全」の著者である本橋ひろえさんの提唱している掃除方法です。
ナチュラルクリーニングでは、家庭の掃除に使用する材料は重曹、クエン酸、アルコール、石けん、過炭酸ナトリウムの5アイテムだけです。
この5つがあれば市販の合成洗剤を買わなくても済むので、匂いに敏感なペットや小さなお子さん、高齢者のいる家庭にもおすすめです。
ナチュラルクリーニングと言っても特に難しいことはなく、汚れの付いてる場所や汚れの性質によって適切なアイテムを選ぶだけですので、誰でも実践することができます。
それぞれの成分の使い方
汚れというのは酸性のものとアルカリ性のものがあり、酸性の汚れはアルカリ性の洗剤を使用し、アルカリ性の汚れを落とす為には酸性の洗剤を使用するのが大原則です。
家庭内の汚れは、80〜90％が酸性ですので、主にアルカリ性の洗剤を使用すれば良いことになります。
ナチュラルクリーニングで使用する5つのアイテムのうち、重曹と石けん、そして過炭酸ナトリウムはアルカリ性です。
このうち、重曹はちょっとした油汚れなど、軽い酸性の汚れを落とすのに適しています。
過炭酸ナトリウムはナチュラルクリーニングの中では最もアルカリ度が高いので、コンロの五徳やキッチンの換気扇などといったしつこい油汚れを掃除する際に使用します。
これに対して酸性のクエン酸は、水垢や石けんカスなどといったアルカリ性の汚れを落とすときに使います。
アンモニア臭や魚、あるいはたばこのにおいなどもクエン酸で消すことができます。
アルカリ性・酸性の汚れ以外に該当する中性の汚れ（カビや雑菌など）には、アルコールがオススメです。
アルコールで掃除をすることによって、除菌効果が期待できます。
コンセント周り、または家電などのように水が使えない箇所も気圧性が高くてすぐに蒸発するアルコールを使って掃除をするのが便利です。
ナチュラルクリーニングに切り替えると、たくさんの種類の合成洗剤を買わなくてよくなるので収納スペースが増えますし、お肌への負担も少なくなります。
お値段的にも安く入手できるものが多いので、かなりお得に家中の掃除をすることができます。