始業前に清掃するメリット

朝の清掃はコンセンテレーションを高める儀式

始業前に掃除を行っているという職場も多いのではないでしょうか。
業務開始時間よりも早めに出社して掃除をするのは、眠いし面倒……と思う方もいらっしゃると思います。
清掃会社がオフィスの掃除をしてくれるのだから、わざわざ社員が掃除をしなくてもいいのでは……と疑問に感じている人もいることでしょう。

しかし、営業前の掃除は、これからの業務に対する集中力やモチベーションを高める、重要な儀式と考えることができます。
業務前の清掃で適度に体を動かすことで、心身がシャッキリと目覚め、活動モードへとスムーズに移行させることができるからです。
さらにはデスク周りを整理整頓し、机の上をきれいに拭き上げてピカピカにすることで、気持ちがスッキリして、頭もクリアになります。
この状態で仕事を始めると、スタート時から集中力が高まるのです。

このほかにも朝の掃除は、従業員の美意識を高め、職場環境を美しく保つ意欲の向上につながります。
気持ちいいから続けようという気持ちになりますし、その逆にサボると汚れて気持ち悪いから掃除をしようという気持ちにもります。

清掃会社が清掃を行っていても、デスクの引き出しのか、キャビネットの中などプライベートな空間に手を付けることはありません。
このような場所の整理整頓・掃除は、社員一人ひとりが行うしかないのです。

朝の掃除は社員全員参加がルール

朝の掃除を行う最大のポイントは、社員全員が行うことです。
保守的な会社では見かけるケースですが、社員は業務前の掃除をするが、社長や役員はみんなが掃除を終えた頃に、出社してきて自分では掃除をしようなどと考えもしない……、そんな職場があります。

しかし、これでは社員は不公平に感じて、モチベーションをあげることはできません。
社長以下、社員全員が掃除をしてこそ、意味があるのでないでしょうか。
それも、社長を始めとする経営陣が先頭に立って、行うと士気が上がります。

経営者が自らトイレ掃除を行うという話をよく聞きます。
自分たちの会社は自分たちの手で美しくする――、みんなが当たり前にそのような気持ちになることができれば素晴らしいですね。

融資を行う金融機関の担当者は、融資先の掃除が行き届いているかを観察しているといわれます。
トイレを貸してくださいいって、トイレの清掃状況をチェックする人も少なくないそうです。
融資担当者は、掃除が行き届いていない会社に対して、会社管理が杜撰というイメージを抱きます。
その結果、経営体制も杜撰なのではないかという懸念をもちやすいそうです。
つまり、厳しい目で見られがちというわけですね。
毎朝の掃除は、会社のイメージをアップさせるためにはも、非常に重要なことだと思います。