便利なオキシクリーンの「やらないほうがいい」使い方

金属系・木材類には使わない

衣類や食器など、いろいろなものに使えることで人気が高いオキシクリーンは、酸素系の漂白剤です。
オキシクリーンの主成分は過炭酸ナトリウムと炭酸ナトリウムで、アルカリ剤の炭酸ナトリウムが酸素系漂白剤である過炭酸ナトリウムの効果を高める役割を果たしています。
オキシクリーンをお湯で溶いた洗剤液に衣類などを浸しておくとシミが簡単に消えるので、家庭には欠かせない洗剤として常備している方も多いはずです。

ところがこのオキシクリーンというのは、すべての素材に使える万能選手というわけではありません。
例えば、金属のアイテムをオキシクリーンできれいにすることはできません。
金属の中にはオキシクリーンを使用すると変色してしまうものがありますので、原則的には「金属はNG」と覚えておきましょう。

どうしてもオキシクリーンを使いたい場合には、注意書きをよく確認することが大切です。
もちろん、金属製のジュエリーなどにもオキシクリーンを使うことはできません。
ジュエリーは皮脂や汗などで汚れやすいアイテムですが、ジュエリーのケアには専用のクリーナーを使用するのが原則です。

オキシクリーンは、金属だけではなくて木材類にも使わないほうが無難です。
色が変わってしまったり質感が変化してしまうこともあり得ますので、オキシクリーンが使えるかどうかはメーカーに確認することが大切でしょう。

使用方法を守ってピカピカにしましょう

汚れたものは何でもオキシ漬けにするのではなくて、使用方法をよく守ることによって効果的な使い方をすることができます。
また、汚れのタイプによってはオキシクリーンよりもクエン酸などを使用したほうが落ちやすいことがあります。
例えば、加湿器のフィルターなどはオキシ漬けにしてしまいがちですが、加湿器のフィルターに付着した汚れはカルキなので、オキシクリーンに浸け置きしてもなかなか落ちてくれません。
カルキなどのアルカリ性の汚れを落とす場合には、クエン酸が便利です。

トイレの水垢や尿石などといった汚れもアルカリ性なので、掃除する際にはオキシクリーンではなくてクエン酸を使用します。
革製品などにもオキシクリーンは向いていませんので、革製品専用の製品でケアしなければなりません。

衣類の中でもオキシクリーンを使ってはいけないものがありますので、注意して使うことが大切です。
シルクなどはオキシクリーンが使えない代表的な素材のひとつで、タグにもしっかりと「塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止」のマークが表示されています。
オキシクリーンを使ってもだいじょうぶかどうか迷ったときは、衣類の洗濯表示を確認するのが一番です。
ウールも家庭での洗濯自体がNGなので、必ずドライクリーニングに出しましょう。